2012年12月14日金曜日

お小遣いを削ってまで、子供を塾に行かせるべきか -鳥海十児

教育にはお金を使うべきだとは思いますが、勉強に使うのはどうかと思いますね。
今は学歴があっても就職に失敗したり、就職できてもリストラに合う可能性もありますしね。
勉強ではなく、子供がやりたいものをどんどんやらせていけばいいのではと思いますね。
親が勝手に子供に押し付けるのではなく、子供と一緒に将来何をやっていきたいのかを考えて、やりたいものに対して投資していけばいいんじゃないでしょうか。
そうすれば、子供が大人になった時に、将来の方向で悩むこともなくなるでしょうし。
意外と、大人になっても自分のやりたいことがよくわからないって人も多いですしね。
子供の頃から考えて行動していれば、大人になった時きっと将来の道が見えているはずです。


お小遣いを削ってまで、子供を塾に行かせるべきか -鳥海十児(プレジデント 12月6日)


■グローバル競争で子供に必要なのは

 私がタクシー運転手、自動車教習所の教官を経て、教科書会社の営業マンとして小・中学校に出入りしていた頃、熱心な先生方から「学校と連携して子供を育てられる塾はないか」という相談を受けました。学校と塾とでバラバラに教えるより、連携すればもっと効果が上がるというわけです。

 しかし、当時は塾と学校は敵対関係でしたから、そんな塾はありません。そこで、学校の先生たちが放課後に教える塾を立ち上げ、私は会社とかけ持ちでそこの事務局を務めました。

 ここで指導するうちに、子供は幼児の段階から生活習慣や学習習慣をしっかりつければいっそう伸びることに気付き、塾の中に幼児部門をつくりました。数や文字や音楽、英語、絵画、体操の専門講師をつけたのが受け、そのまま幼稚園を開園。さらに卒園児の学力を維持したいという父母の要望から、私立の小学校を立ち上げました。

 ここでは塾に行く必要のない教育をするつもりでした。実際、授業の内容は進学塾と同等の水準です。しかし、ダメでした。やっぱりみんな塾に行くんですね。学力がついてくると、もっと上の水準の私立中学を目指したくなるし、仲のいい子供どうしで競争心に火がつくからです。“塾の要らない学校”は無理だとわかりました。

 こんな経歴ですから、私は塾と学校の両方の内情を理解しているつもりです。学校にとっては恥ずかしい話ですが、正直、塾の先生のほうが教育する力がある。これははっきり言えます。学校にも立派でいい先生はたくさんいますが、大半はそうでもない。お母さん方も新年度は担任の“当たり・ハズレ”を口にしますし、各教科の学習が塾、集団生活を学ぶのが学校、と割り切っているご家庭もあるようです。

 結論をいうと、お小遣いを減らしてでも、教育にはお金をかけてください。子供の教育には、今何を教えるべきか、という“旬”があります。同じ1年でも、2歳から3歳、19歳から20歳、40歳から41歳とでは進歩の度合いが段違い。年齢が低いほど伸びが大きい。そこでお金をかけておけば、伸びはもっと大きくなります。後で「あのときお金をかけておけばよかった」と後悔しても、もう間に合いません。

 将来、給与の高い職に就くか、食うや食わずの職に就くかは、子供自身のみならず親の老後の安心にも繋がります。昨今の大変厳しい就職難を勝ち抜くには何が必要かを考えると、人間性に加えてやはり学歴は大きな要素です。私も、教員の採用の際は否応なしに出身大学を見ますよ。

 これからは、グローバル競争の時代です。例えば、中国やインドのビジネスマンと競争していかねばなりません。最低限、英語やパソコンのスキル、欲を言えば中国語も習ってほしい。しかし、子供が本当に必要としているのは、そうした知識ではありません。難しいことに挑戦し、それをクリアした喜びをたくさん経験させることなんです。そうすれば、次の難関にも「できるだろう」と進んで向かっていくことができます。学校に加えて塾でもこのサイクルを積み重ね、心身に十分沁み込ませることが、子供の将来にとってものすごく大きい。苦労せずのんびりしてきた子は、先行きでいきなり高いハードルに直面し、萎縮することになってしまいます。

 教育を母親に任せっ放しのお父さんが多いのですが、世の中の激変を踏まえつつ子供の教育を考えられるのは、お父さんしかいません。お子さんが小さいときほど小遣いが欲しいものですが(笑)、月3回の飲みが2回に減っても大して困らないでしょう。