2009年12月29日火曜日

過疎地への出向後

医師不足対策として、派遣されても、その後の道が大変だったらやりたがりませんからね・・・
大学が出向後の事を保証してくれるということで、出向してくれる医師も多くなるのではないでしょうか。
過疎地に出向するというのはなかなかな負担がありますから、こういった保証制度について弁護士も考えてみるべきではないでしょうか。

医師の地方派遣で新制度 北大と道 終了後の復帰を保証(12月26日 どうしんウェブ)

 道と北大は25日、地方の医師不足対策の一環として、来年度から共同で「医師出向制度」に取り組む方針を固めた。
 国の地域医療再生基金を活用。10年程度の臨床経験を持つ中堅医師を北大が教員として採用し、2年間、医療過疎地の中核病院に指導医として出向させ、出向期間終了後は北大に戻ることを保証する。医師数は年間8人を見込んでいる。


2009年12月22日火曜日

過疎地、債務整理積極的に

都市部には債務整理専門でやっている弁護士や司法書士が多くいますが、過疎地には専門にやっていう人がいないという状況で、どうしても専門にやっている人に相談してしまいがちですね。
地方から都市部の弁護士に依頼することも可能ですが、きっと身近で相談にのってもらえるならその方がいいと思っている人もたくさんいるはず・・・
弁護士過疎地で相談会が定期的に行われることはかなり意味のある事ですね。

◆多重債務救済に成果 岩手弁護士会の無料相談会(12月8日 岩手日報)

 借り手の年収の3分の1を超える融資を禁じる改正貸金業法は、来年6月までに完全施行される。資金繰りに 行き詰まる多重債務者の増加が懸念されるが、その救済に成果を挙げているのが弁護士無料相談会(県、岩手弁護士会主催)だ。2年目の本年度は年間300回 に及び、これまで訪れた人の約半数は弁護士に委任する形で債務整理に着手。関係者は「窮状から一日も早く抜け出すため、積極的に利用してほしい」と呼び掛 けている。

 多重債務の相談会は昨年度から3カ年計画でスタート。県民生活センター(盛岡市)と、県内各地の地方振興局、総合支局など県内12カ所に消費者問題に詳しい弁護士が月1~3回出向いて、1人30~40分間の相談に応じる。

 債務一覧表や、生活状況カードをあらかじめ記入して臨むのが特徴。▽弁護士を仲立ちに、支払い方法や額を債権者と話し合う「任意整理」▽裁判所に破産申し立てをする「自己破産」―など、具体的な債務整理の方針決定を目指す。

 県民生活センターによると、4~10月に行った175回の実績は、相談件数が661件。このうち、弁護士に債務整理(任意整理、自己破産、個人再生など)を委任した件数は319件(約48・3%)に達した。高金利に対する過払い金返還請求62件も含まれる。

 委任すると、弁護士が交渉の窓口となり、借り主への取り立てもストップ。高橋耕弁護士(盛岡市)は「不況を背景に借金を重ねているケースが目立つ。自殺などの悲劇を防ぐため、一人でも多くの人に債務整理の最適な処方せんを出したい」と話す。

 相談した盛岡地区の60代の自営業男性は「売り上げ不振で借金が膨らんだが、一人では頭を抱えるだけだった。今回は心の整理ができた」と前向きに検討を始めた。

 同センターは「貸金業者の中には、既に年収の3分の1以上は融資しないところもあり、生活に行き詰まった多重債務者も出ている」と指摘。「それらの人のセーフティーネットとして、年間300回の相談会は貴重だ」と強調する。

 相談会は10年度も年間200回以上を予定している。

 岩手弁護士会の消費者問題対策委員長を務める石橋乙秀弁護士(盛岡市)は「弁護士過疎地域も網羅している。行政による生活保護や福祉相談も受けやすい態勢づくりを図っており、ぜひ利用してほしい」としている。

2009年12月17日木曜日

激動の法曹界を島から見つめて・・・

島から島へ
なかなかできない選択でしょうね。
多くの人は、へき地勤務を○年の辛抱って捉えているのが実際でしょうから。
ただ、島での生活に魅了されてしまった人は島以外では窮屈に感じることがたくさんあるでしょうね。
どちらがいいのか分かりませんが、私は島暮らし結構憧れます。

佐渡の弁護士 次も島を選択(12月17日 asahi.com)

弁護士過疎対策のため東京から佐渡島に赴任した冨田さとこ弁護士(28)が、来年2月末で約3年半の任期を終え、那覇市の「法テラス沖縄」に移る。沖縄行きを選んだのは「佐渡では体験しなかった裁判員裁判に携わるため」という。

   ◇

 「この程度の証拠で有罪にしていいんですか」。1年前、新潟市内で開かれた模擬裁判で、裁判員役の一般女性の言葉に胸をつかれた。「有罪 率99・9%という刑事裁判の現状に経験の浅い私でさえ慣れてしまっていた。市民感覚が風穴を開ける」。裁判員裁判にかかわろうとの思いを強くした。

 弁護士ゼロか1人の「ゼロワン」解消のため日本司法支援センターが設立した「法テラス佐渡」に赴任したのが2006年10月。多重債務や離婚、相続関係などの相談が殺到し、今も受け付けから1カ月待ちの状態が続く。

 高齢者の多い島内で福祉関係者との連携を模索した。お年寄りの異変にいち早く気付いて虐待や悪徳商法などの被害に迅速に対応しただけでなく、被害の予防にも取り組んだ。任期終了後は公設弁護士事務所のあり方を研究するため渡米するつもりだった。

 そんな中、裁判員制度がスタート。埼玉、和歌山など各地に赴任した仲間の法テラス弁護士からは、公判前整理手続きで被告に有利な証拠を引き出したケースなど新たな成果や課題について報告が次々に入るようになった。

 「さまざまな問題も指摘される制度だが、大切なのはその使い方だ。弁護士の技量も問われるだろう」。本州からフェリーで2時間半、急速に 過疎化が進む佐渡と、そこから眺めた日本の姿を忘れたくないとも思った。だから沖縄を選んだ。島から、激動する日本の司法を見つめていくつもりだ。

2009年12月16日水曜日

余っているのか足りないのか・・・

弁護士への仕事依頼が減少しているのは、やはり不景気だからでしょうか?
不景気ってことで、会社の整理、見直し等へのアドバイスが出来る法律事務所は結構繁盛しているようですが、その他のところはさっぱりなんでしょうね。
弁護士界の中でも格差が・・・・
過疎地にも弁護士欲しいけど、そこで採算取れる様な業務体系は厳しそうですね。

◆【兵庫】弁護士も就職難 法曹人口増、依頼減で(2009年11月12日 神戸新聞)

 弁護士も「就職氷河期」-。兵庫県弁護士会が行った会員対象のアンケートで、2009年度の司法修習修了者の採用予定を「なし」と答えた会員が8割に上ったことが分かった。弁護依頼など受任件数が減少したとする回答も4割を超えており、法曹人口増に伴う就職難や競争激化が浮き彫りになった格好だ。
 アンケートは、今年5月、法曹人口増の影響を調査しようと全会員588人に実施。約18%から回答を得た。
 それによると、09年度の新人弁護士の採用予定について、81人が「なし」と回答。うち57人が「給与が低くていいとしても、採用できない」と答えた。最近の相談や受任件数の分量については、41人が「減少」と答え、「今後、需要拡大が望めない」とする会員も3割に上った。理由として「地方で潜在的な需要があっても、採算と両立しない」「弁護士同士や、司法書士などほかの業種との過当競争になる」といった切実な意見が目立った。
 法曹人口をめぐっては、司法試験合格者を10年までに3千人程度に増やす政府計画により、かつて500人前後だった合格者が本年度は2043人に増加。法律事務所に就職できず、経験もないまま「即独立」を強いられる新人弁護士も増えているという。
 その影響もあって、弁護士の魅力は「今後上がらない」と87人が回答。さらに「人口増で人権活動や労働問題など無償活動が低下する」と86人が懸念を示した。
 兵庫県弁護士会は、司法修習修了者に、法律事務所や企業への紹介など就職を支援しているが、成果は芳しくない。10月中旬、神戸市内の事務所に内定した司法修習生(26)は、司法試験合格直後から約30事務所を駆け回ったといい「同期でまだ内定をもらえない修習生がいる。複数人採用の事務所はほとんどない」。
 宇陀高(うだ・たかと)副会長は「全国的に同じ傾向で、かつてのようにあこがれを抱いて門をたたく業界とは様変わりしている。厳しい現実を覚悟しないと、若手の苦境はこれからますます強まるだろう」と話している。

2009年12月9日水曜日

立派に独立へ

民事事件、刑事事件、それぞれに特した弁護士というのが都市部では普通でしょうが、過疎地ではそんなこと言ってられませんね。
あれもこれも、全部一人で行うことの大変さはあるでしょうが、やりがいもそれ以上にある気がします。
きっと地域の人からも大事にされるでしょうね。
身近な先生として活躍してほしいです!

初の独立弁護士が登米で開業 「やまびこ」卒業、過疎解消担う(12月8日 河北新報社)

 東北の弁護士偏在の解消と過疎地域への赴任者養成を目的に東北弁護士会連合会が 創設した「やまびこ基金法律事務所」(仙台市)から、初の独立弁護士が誕生した。養成対象第1号だった及川毅弁護士(34)。今秋、宮城県登米市迫町で開 業し、地域の法律相談や刑事弁護などに走り回っている。

 やまびこ事務所は日弁連が1500万円の開設経費を負担するなど、偏在・過疎対策の公設事務所を弁護士会が財政支援する全国初のケースとして2008年4月に開設された。

 及川さんは仙台市出身、東北大文学部卒。公務員を目指す中で法律に興味を持ったという。07年9月に弁護士登録し、同市の先輩弁護士の事務所に勤務していたが、開設と同時に入所した。

 約1年5カ月の養成期間は刑事弁護や一般的な民事事件のほか、新米弁護士には縁遠い労働審判や破産管財業務も経験した。

 指導に当たったやまびこ事務所長の泉山禎治弁護士は「当初は不安が大きかったと思うが、幅広い仕事に意欲的に取り組んだ。独立時は見違えた」と目を細める。

 及川さんが過疎地勤務を志したのは、青森県での司法修習がきっかけ。「当時の青森県は、弁護士1人当たりの人口が全国最多だった。大きなやりがいを持って仕事に励める土地に興味を抱いた」と説明する。

 登米市で開業したのは、宮城県内の地裁支部で登米支部だけが唯一、管内に弁護士が1人しかおらず、民事訴訟で原告、被告の代理人を地元でまかなえないなどの不都合が生じていたためだ。

 事務所は約70平方メートルで、事務員1人の小所帯。「自分の思い通りに運営できるのは楽しいが、売り上げや事務員の待遇など、今まで考えなかったこともしなければならなくなった」と笑う。

 泉山所長は「一つ一つ丁寧に話を聞き、依頼してよかったと感謝される仕事をしてほしい」とエールを送る。

 やまびこ事務所には現在、3人の養成弁護士が在籍。来年1月に第2号の独立弁護士が二戸市に赴任する予定だ。

2009年11月26日木曜日

裁判官が足りません!!

裁判員裁判を行う準備は着実に勧められてきたはずが・・・
日本ってこんなに事件多かったんですね。
781人中判決を受けたのはたったの半年で72人!!
この数字はヤバいでしょ。
ペースアップしないと!!ってそのためには裁判官が足らない・・・(´Д`;)
弁護士は有り余ってるんだから、裁判管の確保どうにかならないのかしら。

地裁へ助っ人裁判官 「裁判員」で人手不足 (11月22日 読売新聞)

 裁判員制度が施行されてから21日で半年が経過し、審理件数も次第に増え、裁判官が足りない地裁も出てきた。大津、千葉両地裁には今月末から、東京高裁などの裁判官計3人が第1陣の“助っ人”として派遣され、裁判員裁判以外の一般刑事裁判を担当する。

 読売新聞の集計によると、10月末までに起訴された裁判員裁判対象事件の被告は781人。判決を受けたのは半年間で72人に過ぎず、今後、実施のペースは加速していく見通しだ。

 一方、裁判員裁判が行われる60地裁・支部のうち、36地裁・支部では担当の裁判官が5人以下。裁判官3人が裁判員6人と審理するのが原則で、複数の公判を同時に進行できない。

 担当裁判官が5人の大津地裁では、12月1~14日に強盗傷害事件2件の公判が各3、4日間の日程で組まれている。このため、最高裁は今月30日から2週間、東京高裁の裁判官1人を派遣。窃盗など、単独で審理できる比較的軽微な事件を受け持たせることにした。

2009年11月20日金曜日

地方弁護士も最高裁判事へ

長い歴史の中で何となく形として出来上がってしまっているものってたくさんあると思いますが、こうやって変えていこうとするのはいいことですね。
特に法曹界は裁判員制度の導入という大きな変化をした時期ですから、前からあった不満や改善点をどんどん良くしていったらいいと思いますよ!!
暗い話題が多いですからね・・・法曹界。

◆地方弁護士も最高裁判事に道 日弁連、推薦手続き改正(2009年11月18日 朝日新聞)

 最高裁裁判官のうち弁護士出身の裁判官について、日本弁護士連合会が推薦のための内部手続きを改正した。現在は各地の弁護士会(全52会)の推薦が条件だが、来春からは個人の推薦を認め、弁護士50人の推薦を得られれば同様に扱う。東京と大阪の弁護士会からほぼ独占して選ばれている現状を受け、地方を含めて資質の高い候補を推薦できるようにするのが狙いだ。
 内閣が任命する最高裁裁判官の資格は裁判所法で「識見の高い、法律の素養のある40歳以上の人」とされ、15人中10人以上は法曹資格がなければならないが、ほかに明文規定はない。実際には全15裁判官の内訳が裁判官、弁護士、検察官、行政官、大学教授など出身母体ごとに人数が固定化されており、1人が定年や辞職で退官すると、最高裁長官の内閣への推薦を経て、後任も同じ母体から選ばれるのが慣例となっている。
 弁護士出身者の人数は近年4人で続いており、弁護士会別でみると東京、第一東京、第二東京、大阪の4弁護士会の出身者がほとんどだ。弁護士出身の裁判官が退官すれば後任が日弁連から最高裁長官に推薦されてきたが、退官者と同じ弁護士会の出身者が就任するケースばかりで、「候補者の適性より、出身弁護士会と、その弁護士会内での有力者の順送りが優先されている」という批判が日弁連内部にもあった。
 日弁連は、推薦手続きのあり方について07年から内部的に検討。このほど報告書をまとめ、「順送り人事」を解消するためにも、日弁連が後任を検討する際に弁護士会だけでなく、個人による推薦も認めるべきだとの結論に至った。理事会で報告書に基づいて内部の規定を改正。推薦に必要な50人は所属弁護士会を問わない。

2009年11月17日火曜日

花嫁誘致?

過疎に高齢化、そして少子化は1パックセットになってしまっていますね。
人がいなえければ出会いもない。そうすれば子どもを産む人だっていませんよね。
今、各地で花嫁募集をしていますが、やはり都会の便利さというのは何ともいえない魅力がありますからね・・・

花嫁さんいらっしゃい(11月16日 asahi.com)

  ■丹波山・小菅村・奥多摩町の議員がサポート

 過疎化と向き合う地元に花嫁を迎えたい――。丹波山村、小菅村の村議たちが県境を越え、隣接する東京都奥多摩町の町議と一緒に、農山村の 「婚活」支援に奔走し、成果が実り始めている。サポートするのは、3町村に住む未婚男性と、呼びかけに応じた都内外の女性との縁結び。7日にあった「お見 合い」イベントをのぞいてみた。

   ◇未婚男性が多く

 主催したのは「三か町村議会議員広域連絡協議会」の結婚問題検討部会。若い女性が町村外に出てしまい、地元には未婚男性が多いという共通 の課題を解決しようと「ふるさとの新しい出会いを育む会」をつくり、東京・多摩地域や都心から花嫁を募る交流事業を04年度から続けている。

 この日は、男性21人に対し、多摩地域をはじめ、神奈川と埼玉、千葉県からも計17人の女性が参加。奥多摩町のキャンプ場でバーベキューなどをして交流したあと、町福祉会館で立食形式のパーティーに臨んだ。

   ◇カードで後押し

 男女の会話を促すために考案されたのが「チャンスカード」。1人に2枚のカードが配られ、語り合いたい人を記入する。それを会場にいるス タッフ(議員)に渡せば、連れてきてくれる仕組みだ。小菅村で縁結びの手助けをしている「ライフサポーター」の田中澄子さん(63)=東京都福生市在住= が知恵を絞った。

 議員らは男性陣の間を回っては「カード出しなよ」と声をかけ、「せっかくの機会。みなさん悔いを残さないで」と背中を押した。丹波山村議で「育む会」会長の白木昭一さんは「熱の冷めないうちに電話をしてほしい」と訴えていた。

 数日後、田中さんに手応えを聞いてみた。すると、「8組がおつきあいを始めました」。最終的に縁組に至るかどうかはこれからだが、「お断り」と言われるまでアドバイスを続けるという。

 昨年秋の交流イベントでは3組の縁組に成功した。その1組、同町の坂本秀一さん(37)と東京都東村山市の高橋恵さん(37)は「みんなが世話をしてくれたことで、きっかけがつくれました」と話していた。

2009年11月10日火曜日

田舎暮らしに憧れ

田舎暮らしって憧れますよね。
ただ、想像するのと実際に住むのって大きなギャップが絶対にある!
農業がしたいってのだって、そんなに簡単なものじゃないからどれだけ本当に定住してくれるかはまだまだ分からないってところでしょうね。
でも、少しでも興味を持っている人がいるってことが分かったのは過疎地にとっては嬉しいことでしょうね。

過疎地の空き家 定住希望が続々(11月10日 Asahi.com)

 芝川町が、平家の落人伝説が伝わる山間の稲子地区にある空き家の定住希望者を募集したところ、全国各地から希望者が集まり、最高6倍の倍率となっ た。現在、それぞれの空き家所有者が希望者と交渉をしている最中だ。急激な過疎化が進む地域だけに、地元住民は「地区が元気になる」と期待している。

 ◆都市部から4軒に18組

 同町は「稲子地区定住推進事業」として、空き家4軒の定住希望者を町のホームページで募集した。10月中旬には、地区の定住推進委員会の メンバーが現地を案内する見学会も開催。家賃が「5年間無料」や「月額1万円」といった破格の条件の大型住居もあり、見学者が集まった。

 10月26日に申し込みを締め切った結果、合計18組の応募があり、倍率は2軒がいずれも6倍、残り2軒はそれぞれ4倍、2倍となった。申込者は、東京都、神奈川県、埼玉県、京都府など都市部に住む若い夫婦が目立っており、「農業をしたい」との希望を伝える人もいた。

 稲子地区は、富士川支流の稲子川の上流にある。源平合戦で、源頼朝と富士川で対陣して敗走した平維盛(これもり)の墓と伝えられる古い墓が残る。先祖が平家の武将という旧家が多く、落人伝説が色濃く残っている地区だ。

 一方で、過疎化と高齢化に歯止めがかからず、地区の人口は、00年の191世帯(627人)から08年には176世帯(490人)に減っ た。今回募集した2軒の空き家がある「塩野」という集落は、5軒ほどの住居があるが住人はいない。近くに住む主婦(80)は「地区に中学校や幼稚園がなく なってから、都会に引っ越す若い夫婦が増えた。独り暮らしの高齢者も病院に通えなくなって、都会に住む子どもに引き取られていく。空き家に定住者がきてく れるのはありがたい」と話していた。

 同町は来年3月に富士宮市と合併する予定。町産業課は「定住希望の申し込みが多く、事業の成果はあった。今後は、地区の定住推進委員会のメンバーが、定住者の相談相手になってくれる」と説明している。

2009年11月5日木曜日

過疎化を食い止める対策

人口の減少と高齢化が進んでいる地域では、その地域ならではの歴史、文化、行事を守る人がいなくなってしまうということに危機感を抱くんですね。
自分たちを作ってくれたものが無くなっていくってことは本当にさみしいことです。
母校がなくなるってのはその最たるものでしょう。
ただ、過疎地にたまに行く事への楽しみは感じられても、定住するまでいくことはなかなか難しいのではないでしょうか。

◆過疎化食い止めたい(11月4日 読売新聞)

石徹白の住民ら一役

 歴史と文化をPRすることで地域を活性化し、過疎化を食い止めようと、郡上市白鳥町石徹白(いとしろ)地区の住民らが、定住促進プロジェクト「いとしろ青空学校」を開催している。

 同地区は、「白山信仰」の里として、昭和30年代までは1200人以上が暮らしていたが、今では300人を切り、40%以上が65歳以上という過疎、高齢化が進んでいる。

 同学校は、こうした歴史などの継承が途絶えかねないことに危機感を持った地元住民約30人が、2007年10月、同地区地域づくり協議会を設立して開始した。石徹白の独自の文化や暮らしの知恵を伝える体験型プログラムを組んでいる。

 石徹白は、御師(おし)と呼ばれた修験者が各地に信仰を広めた折、御札(おふだ)とともに薬草を届けたことから、住民らに薬草の知恵が受け継がれている。10月31日には、この知恵をPRする「薬草採り体験」を開催し、市外から十数人が参加した。

 今月8日には「石徹白かぶらの収穫と漬物づくり体験」、同21日は「冬支度・雪囲い体験」、来年2月20~21日は、宿泊してかんじきを使った参道づくりや餅つき、地域との交流会などを行う「かんじき体験」が予定されている。

 同協議会長の石徹白剛さん(72)は、「11人しか児童がいない石徹白小学校を存続させるためにも、石徹白の良さを知ってもらい定住者を増やしたい」と話している。問い合わせは同協議会の平野さん(090・1538・4329)へ。

2009年10月28日水曜日

お太助ワゴンを過疎地の足に

過疎の不便さが目立つのは都会の便利さが行き過ぎてしまったからのようにも思える・・・
だからって今更不便な生活に戻ることもできないけど。
全国的に過疎地域で大きな問題になっているのは人々の足となる交通がなくなっていることでしょう。
自家用車が主流の過疎地でしょうが、運転の出来ない人、高齢で運転が危険な人、こういった人への対応が問題となっていますね。
過疎地支援の方法について、もっと考えないとですね。民も官も。

県政の足元で 知事選の課題  過疎対策先行き不透明(10月28日 読売新聞)

 谷あいに田畑が広がる安芸高田市高宮町の県道脇にある民家の前に1台の大型ワゴンがやって来た。車体前部には「お太助ワゴン」の文字。利用者の要望に応じて運行される新たな公共交通機関「デマンド交通」だ。

 利用者が減って民間の交通機関の経営が難しい過疎地域で、自宅から目的地までワゴン車などで送迎するデマンド交通の導入が広がっている。お太助ワ ゴンは予約制。100~500円の料金で、通学や通院など利用者のニーズに対応する。17キロ先の診療所への通院に利用した無職荒木増雄さん(92)は 「路線バスより安く、自宅まで送迎してもらえてありがたい」と話す。

 廉価できめ細やかなサービスの代償に、運営費がのしかかる。市は委託先のタクシー会社や地域団体に、車両ごとに160万~580万円を支払う。来年10月の市全域での導入を目指し、市は新たに4台を購入する予定で、冬場には道路の除雪費も加わる。

 県は今年10月から1年間の運行実績を見た上で、走行距離に応じた補助を行う予定。市政策企画課は「サービスの充実には、県の補助は欠かせない」と訴える。

 旧過疎地域対策緊急措置法が施行された1970年度から2008年度までに、県内で過疎対策に投じられた費用は約3兆3000億円。大半は、水道 や道路、交通機関など生活基盤の改善に充てられた。生活環境を整え、都市部への人口流出を防ぐことを目指した。しかし、県内の過疎地域の人口は1965年 度の約46万3000人から05年度は約30万4000人にまで減少。15年後には約21万人にまで減る見通しだ。

 県は今年度、農林水産業振興を、過疎対策の柱に加えた。農業振興の核に据えられるのが、全国最多の167法人が活動する集落法人の育成だ。農機な どの購入補助から、販路の開拓など経営の指導まで、多岐にわたる支援を行い、農地を集約し、採算性を高めることで、農業に競争力をつけることを目指す。

 県新過疎対策課の望月徹課長は「若者が定住し、新住民を呼び寄せるには、生活基盤整備だけでは不十分。地域の活力が必要だ」とする。

 標高270メートルを越える庄原市口和町に、地域の2集落全41戸の3分の2を超える32戸から集落法人「ファーム永田」に託された約25ヘク タールの農地が広がる。減農薬コシヒカリの販売が好調で、08年度の売上高は2300万円を超え、加盟農家に計1300万円を還元した。成功例として各地 からの視察も多い。

 ただ、会員のいびつな年齢構成が先行きに影を落とす。60歳以上の人が23人に上る一方、働き盛りの30~50歳代が12人しかいない。

 代表理事の三上頼徳さん(73)は不安にかられることがあるという。

 「県には農業振興を続けてほしいが、それだけで地域が守れるんか。10年、20年後にここに何人が残っているんじゃろうか」

 過疎地域の魅力をどう引き出すのかが、行政と地域に求められている。

2009年10月14日水曜日

若手弁護士の成長の場

若手弁護士が成長する場としてひまわり基金法律事務所が使われることはいいことですね。
弁護士が不足している地域への貢献もできますし、若手の地方での独立の足がかりにもなりますから。
ただ、開設したあとの後任が見つからないケースも少なからずあるようですので、コンスタントに継続していける状態になるまでもう少しかかりそうですね。

◆【北海道】弁護士不足解消へ取り組み(2009年10月12日 朝日新聞)

■弁護士 地方に立つ
■日弁連、事務所開設を支援
■ゼロ地域解消、継続課題

 道内の弁護士の「空白地帯」が解消されつつある。その中心を担うのは、日本弁護士連合会(日弁連)が裁判所支部のあるエリアで開設を援助する「ひまわり基金法律事務所」。取り扱う事案の数も多く、この秋にも新たな事務所が開設された。後任のめどがつかない地域もあるが、2~3年の予定で赴任した若い弁護士がそのまま独立したり、道内の他地域で開業する例も出始めている。

 日弁連が「ひまわり基金法律事務所」の開設に取り組み始めたのは90年代。地方裁判所の支部がある市や町に弁護士がいない所も多かった。だが現在、93年に全国で50あった「ゼロ地域」は2に、弁護士が1人だけの「ワン地域」は11まで減った。
 道内16支部で見ると、93年に10あったゼロ地域は06年10月に解消し、現在はワン地域が名寄と紋別、留萌、江差(檜山支庁江差町、06年に国が法テラスを開設)の4になった。同事務所の道内第1号は01年に紋別市で誕生。今年9月には、稚内市内で2カ所目となる宗谷事務所も開設され、現在は12事務所が活動している。「ひまわり」で活動後、そのまま独立した弁護士も3人いる。
 扱う案件は、消費者金融への借金返済問題が多いが、「ひまわり」で働く弁護士は「給料の未払いやセクハラ、詐欺商法の被害など、都市部である事件は、地方にもある」という。規模が小さい町では裁判を避ける傾向も強いといわれるが、「需要」は少なくないようだ。
 当初は、取扱件数が少なくて事務所の経営は難しいと予想され、日弁連も、所得が少ない弁護士に基金で収入を補う制度も準備した。しかし道内でこれを利用した事務所はゼロ。日弁連は「十分に需要があった証し。引き続きゼロの解消と、1人しかいない地域の増員に取り組む」と話している。
 ただ、課題もあるようだ。道内の弁護士は現在、649人で99年の388人に比べ約1・6倍に増加しているが、一部の「ひまわり」の後任希望者は、決まらない状況にある。ある弁護士は「赴任中の研修や相談体制をさらに進め、不安を解消する必要がある」。ゼロ地域は一時、全国で一掃されたが2地域が再び、ゼロに戻っている。
   ◇
《キーワード》
◆ひまわり基金法律事務所  日弁連が、地方裁判所の支部(道内は16)のエリアに弁護士が1人かまったくいない「ゼロワン地域」の解消を目指して開設を支援する拠点。会員が積み立てた「ひまわり基金」で、赴任を希望する弁護士に事務所の開設費などを出す。弁護士は、日弁連や地元の弁護士会などとの面接を経て契約を結ぶ。任期は2~3年。任期の延長や赴任地での独立、別地域での開業も可能だ。
 道弁連は05年、ひまわり基金法律事務所など弁護士過疎地に派遣する若手弁護士を養成するため、「すずらん基金法律事務所」(札幌市)をつくり、弁護士を送り出している。
   *   
■「相談、大半は借金」「生活苦、これが現実」
 留萌ひまわり基金法律事務所(留萌市)の足立敬太弁護士(37)のもとに昨夏、飲食店に勤める50代の女性が借金問題の相談に訪れた。「あの弁護士のおかげで助かった」と話す客の会話を頼りに来たという。「評判が、ダイレクトに伝わる。都会では味わえない」と話す。
 地元愛知県で弁護士事務所に勤務後、06年5月に着任。これまで1千件以上の相談を受け、9割は債務問題だった。「近くにいるだけで、物理的にも心理的にも弁護士へのハードルが下がったようだ」と目を細める。仕事が休めなかったり交通費を出せなかったりし、車で1時間半~2時間の旭川や札幌の弁護士を訪ねられなかった人が多かったという。
 自動車産業を中心に活気があった愛知県と比べ、留萌市民の表情が暗いと感じた。不況が長引き、空き店舗が目立ち、住民の収入も少ない。「借金をする人の多くは、生活費をまかなうため。地方が疲弊している日本の現実がここにある」と足立弁護士。
 生活苦から金を借りて約30年間、借りては返す日々を繰り返してきた60代の無職男性の問題を昨年、解決した。今年正月に届いた年賀状には「借金を返さないで済む年末年始は数十年ぶり。ありがとうございました」とあった。
 足立弁護士は後任に留萌の事務所を引き継いだ後、12月に弁護士のいない富良野市で独立する。
 岩内ひまわり基金法律事務所(後志支庁岩内町)の佐々木将司弁護士(36)も今夏、借金を20年以上も抱えていた50代主婦の消費者金融への過払いを解決した。「これまで誰にも相談できなかった」と涙を流す姿を見て、「来て良かった」と思った。
 愛媛県出身。小中学校は函館市で過ごしたが、大学時代は東京。過疎地で働く弁護士の先輩の話を聞き「生きがいを持ち、活動している」と07年秋に岩内へ。
 ここでも相談の7割ほどは債務問題だ。「どこに相談に行っていいか分からない人、不当な事態に我慢していた人が多い」。地方には、法で解決できる問題が多く残されていると実感している。岩内も札幌へは、車で2時間かかり、住民にとって弁護士は、心理的にも物理的にも遠かったとみている。
 来年秋に任期を終え、後任に事務所を託し、次は小樽市で活動したい考えだ。

2009年10月6日火曜日

相談員が足りない!

自殺を防ぐための安全ネットが穴だらけってこと?
人が足りない状態では、防げるものも防げないですよね。
相談するところはいくつかありますが、その中でも、こういった専門の電話には勇気を出して掛けてきている人が多いと思うので、その電話がつながらなかったら・・・

◆いのちの電話:相談員足りない 来月の養成講座受講生、募集締め切りを延期 /香川(9月25日 毎日新聞)

 自殺防止のため、相談を24時間年中無休で受けている「香川いのちの電話協会」(高松市)が、相談員不足に悩んでいる。10月開講の相談員養成講座の受講生を募集しているが、定員に達せず、23日の締め切りを29日までに延期することにした。
 同協会は84年に開局。年間約1万2000件の悩みの相談に応じてきた。一方、話し中で電話がつながらない件数は相談件数の約10倍。計130人の相談員で対応しているが、回線を増やすなど現状を改善するには、50人は増員が必要という。
 同協会は、より多くの人が受講しやすいよう内容を再検討。虐待やDV、うつ病など具体事例を精神科医や弁護士ら専門家に学ぶ講義を増やした。また、週1回だった講義を3回とし、受講日を自由に選択できるようにした。

2009年9月29日火曜日

裁判員裁判における弁護士の負担

弁護士の偏在による弁護士への負担が浮き彫りになりました。
裁判員裁判においていかに分かりやすく説明するか、その為に必要な映像、動画、パネルをどれだけ準備出来るか、この点において弁護士は検察に比べると圧倒的に不利な状況ということです。
特に地方となるとその差は歴然。
弁護士が自らの準備不足を弁護してから始まる裁判なんて・・・
しばらく様子を見た方がいいでしょうが、改善の必要がありますね。

◆裁判員裁判、地方ならではの苦悩 遠隔地、弁護士の負担増…(9月25日 産経新聞)

 全国で本格的に始動した裁判員裁判。東北6県でも今月2~4日に青森地裁で行われたのを皮切りに、今月末から11月半ばにかけ、各地裁・支部で相次いで 開かれることが決まっている。青森地裁の審理では、弁護側が遠隔地の被告と接見する負担の大きさを強調するなど、地方ならではの苦悩が垣間見られた。青森 のケースを振り返り、東北での裁判員裁判の課題を検証した。

 「検察官のような潤沢な準備はできていませんが…」。2件の強盗強姦罪などに問われた男(22)の審理が行われた青森地裁。2日の初公判で、弁護側の冒頭陳述に立った主任弁護人の竹本真紀弁護士は、こう自分たちを卑下することから始めた。

 検察側は、青森地検ナンバー2の田野尻猛次席検事を筆頭に男女4人を並べる重厚な布陣で、事件の経過を一覧表にしたパネルを立て掛けるなど、準備に抜かりがなかった。公判の日程に合わせてリハーサルも入念に繰り返したという。

 竹本弁護士は通常業務をこなしながら、週に1、2回、車で往復3時間かけて、男が拘置された十和田署まで通わなければならなかったという。地元の弁護士 とペアを組んだが、「今回は本来ならば八戸支部の事件だ。接見時間も限られ、十分な打ち合わせができなかった」と嘆いた。

 実際、男が自分に不利な証言をしてしまう場面が何度も見られた。例えば、女性への制裁で強姦をしたという点。検察側が「なぜ制裁の手段に強姦を選んだの か」と問われ、「女性に暴力をしてはいけないと教えられていた。それ以外で思いついたのが強姦だった」と平然と答えている。

 判決は、検察側の求刑通り15年だった。公判を傍聴した弘前大の飯孝行准教授(裁判法)は「検察側は逐一、次席検事がチェックししながら進めていた。準備の違いで、量刑が決まってしまったところもあるのではないか」と振り返る。

 東北6県では県庁所在地の地裁本庁のほかに、29の支部が置かれているが、裁判員裁判が行われるのは本庁と福島地裁郡山支部の7カ所に限られる。警察の拘置施設は各県全域に広がっているため、竹本弁護士のような苦悩は、これからも出てくると思われる。

  ■  ■  ■

 弁護士の地域的偏在も見逃せない問題だ。

 平成20年の弁護士白書によると、人口10万人あたりの弁護士数を示す「弁護士率」は、全国7位(12・06人)の宮城を除き、青森47位(4・55 人)▽岩手45位(5・06人)▽秋田43位(5・35人)▽山形42位(5・42人)▽福島40位(5・56人)-と弁護士不足が顕著になっている。

 さらに、青森、岩手、福島の3県では40歳以下の若手の占める割合が高く、経験を積んだ中堅が充実していない。町村部の弁護士になると、刑事裁判をほとんど経験していないケースも珍しくないという。

 「被告との接見は地元の弁護士、法廷での弁論は都市部のベテランと住み分けるのだろう。それでも弁護士の負担は確実に増大し、審理に影響してくる」。飯准教授はこう憂慮した。

 地裁本庁で一括して審理することは、遠隔地の裁判員候補者にも負担となる。

 青森地裁は今回、裁判員の選任手続きを初公判前日にした。遠隔地の候補者に配慮したとみられるが、出頭を求められた39人のうち、出席者は34人にとどまった。1件目の東京地裁で49人中47人、2件目のさいたま地裁では44人中41人だったのに比べると少ない。

 候補者だった十和田市のの松井満さん(53)は「保険代理業を1人でやっているので、裁判員になれば完全に仕事を休まなければならない。選任手続きということで顧客にも理解してもらったが、審理が3日間になると厳しい」と率直に打ち明けていた。

 飯准教授は「農林水産業など家族経営の人が裁判員になれば、たとえ3日間であっても負担は大きい。選任手続きの出席率が低かったことは、そうしたことも影響しているかもしれない」としている。

     ◇

 青森地裁で開かれた裁判員裁判の3日間の審理を取材し、改めて感じたのは、人を裁く立場に置かれた裁判員の負担の大きさだ。

 判決公判後の記者会見。裁判員経験者の男性が感情を抑えきれず涙を流す場面があった。人の運命を決める重圧やそれを乗り越えた達成感、さまざまな思いが胸をよぎったことだろう。

 中には守秘義務違反を憂慮して「今後は深酒はできないかもしれない」とボヤく経験者も。裁判員体験は公判を終えた後も、その後の人生に深刻な影響を及ぼす可能性がある。

 一方で、制度の意義を強く感じる場面にも出くわした。被告人質問で、女性裁判員が投げかけた言葉。「被害者が帰宅したとき、逃げてさえいれば、凄惨(せいさん)な事件にはならなかったと思います」

 プロの裁判官からこうした“意見”が述べられることはほとんどない。訴えかけるように発せられた一言に、被告が「はい」と素直にうなずいた意味は小さくないのではないか。

 今後、自分を含めて誰もが裁判員になる可能性がある。適用罪名や量刑の判断だけではない、プラスアルファの部分にこそ、負担を差し引いても裁判員を引き受けるだけの価値があると感じた。

2009年9月11日金曜日

町医者みたいな弁護士に

まだまだ地方の弁護士不足はありますがなかなかそれが伝わりません。 地方で実際に活動していた人たちがこうやって新しいモデルケースを作っていくことで、地方で活躍でいる若手が増えていきそうな予感です。
報酬を気にせず働くというのは非常に難しいでしょうが、そういう気持ちの弁護士さんがいるというだけで何となく暖かくなりますね。

◆公設事務所:県内初開設へ 3弁護士で30日から--横浜 /神奈川(9月7日 毎日新聞)

 ◇過疎地の経験伝え派遣元に

 弁護士がいない地域への派遣など公益性の高い弁護士活動に取り組む県内初の「公設事務所」が30日、横浜市中区に開設される。地方への派遣元とな る都市型事務所で、高知県の過疎地型事務所に3年間所属した横浜弁護士会の石川裕一弁護士(32)ら3人が共同代表を務める。石川さんは「地方と都市の格 差を都市部の弁護士にも分かってほしい」と話す。

 事務所名は「かながわパブリック法律事務所」。過疎地型事務所で任期を終えた弁護士を受け入れ、新たに養成した若手弁護士を送り込む。石川さんは 「人材が循環し、情報が蓄積される事務所のモデルケースを目指す」という。労力の割に報酬が低くなりがちだったり、無罪を争うなど難しい事件も積極的に請 け負う。

 「町医者みたいな弁護士になりたかった」という石川さん。弁護士2年目の04年、50年以上にわたり弁護士がいなかった高知県安芸市に新設された 過疎地型事務所に赴任した。当時は沖縄県に次ぎ全国で2番目に県民所得が低く、借金問題が相談の大半を占めた。個人の金貸しや違法な手口も横行し、家族全 体の借金整理が必要なことも多かったという。

 3年間で受けた相談は約600件。刑事事件や離婚問題など弁護士としてのあらゆる仕事をこなし、「暇はなかった」。08年1月、3年間の任期を終え横浜に戻り、「過疎地での経験を伝える仕組みが欲しい」と、弁護士仲間に都市型事務所の必要性を訴えた。

 スタート時の所属弁護士は3人。石川さんのほか、熊本県の過疎地型事務所を経験した北條将人さん(35)と、29日に始まる横浜地裁初の裁判員裁 判で弁護人を務める川島明子さん(39)で、いずれも任期は3年間程度。来年初めまでには、間もなく司法修習を終える新人弁護士2人が加わる予定だ。

 「来る者は拒まず、フットワークの軽い事務所にしたい」。石川さんらは新しい仕事場で荷ほどきをしながら、事務所のルール作りを進めている。

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 ■ことば

 ◇公設事務所

 日弁連が資金面を、地元弁護士会が技術や人材確保を支援して設立する法律事務所。00年に始まり、地方の町などに設けて弁護士不足の解消を図る 「過疎地型」(約70カ所)と、過疎地型事務所に派遣する弁護士の育成や国選弁護など公益性の高い業務に取り組む「都市型」(14カ所)がある。

2009年8月10日月曜日

離島で無料法律相談会

大阪弁護士会所属の有志が弁護士のいない離島をめぐる相談会は非常に歓迎されているようです。
無料で行なっているが、今後どんな風に依頼に変わるかは未知数。
こういった直接仕事に結びつかないかもしれないことでも、自分たちでモチベーションを上げつつ活動できるっているのは素晴らしいことですよね。

◆離島の無料法律相談:大阪の弁護士有志、今年も徳之島で /大阪
(2009年8月5日 毎日新聞)

 ◇「分かりやすい」と好評
 弁護士のいない離島を巡り、無料の法律相談を続けている大阪弁護士会所属の弁護士有志が7月上旬、鹿児島県・徳之島にある3町で法律相談や講演を行った。3年目で4回目の活動となる今回は、5月にスタートした裁判員制度に関する説明を初めて実施し、住民から「分かりやすかった」と好評を得た。企画した弁護士は「今後も全国の島を巡りたいが、参加する弁護士を確保するのが悩みの種。意欲的に取り組んでくれる若い弁護士が増えてくれれば」と話している。

 ◇3年目迎え定着 人数確保が悩み
 07年10月にメンバーの1人、得本嘉三さん(81)の故郷である鹿児島県喜界町(喜界島)で無料相談を行ったのが始まり。08年には徳之島と喜界島で開催した。徳之島には徳之島、伊仙、天城の3町があり、この時は伊仙町のみだったが、好評で他町からも要望があったため、今回は3町それぞれで開催することになったという。
 得本さんら計9人の弁護士が、7月4~7日に訪問。各町の役場を会場に、「相続と遺言」をテーマにした講演や裁判員制度と法テラス(日本司法支援センター)の説明の後、法律相談を行った。3町で住民計40人が訪れたが、借金や離婚問題の相談が多い都市部と違い、土地や相続についての問題が多かったという。自治会の共有地を巡るトラブルの相談をした天城町の主婦、大田優子さん(68)は「所有権について法律的な解釈が分かって参考になった。もめ事を抱えている住民はたくさんいるが、鹿児島本土などまで行くのは負担で、相談に行けないのが現実。来年もぜひ来てもらいたい」と期待する。
 中心メンバーの大川哲次さん(62)は「日本弁護士連合会も弁護士過疎地域の問題に取り組んでいるが、少人数だからこそきめ細かいサービスを提供できる。手弁当だが、島の美しい自然にふれると、癒やされてストレス解消にもなる。若い弁護士にも積極的に参加してほしい」と話している。

2009年8月4日火曜日

アクセスの整備を!

偏りなく、万遍なく、不公平なく、と行けばいいんですが、実際それは厳しいんですね。

東京への集中ばかり気になっていましたが、ただでさえ少ない地方の弁護士もより都市に近い場所に集中してしまっている状況です。

弁護士事務所を開設する際にある程度制限や基準を設けることができればいいんでしょうけど、そんな無理な規制はできませんし、あとは各弁護士の心意気に任せる的な感じが強いですね。

◆弁護士、ゼロワン解消 アクセスの環境整備を/滋賀(7月14日 毎日jp)

◇9割が都市部に事務所、簡裁設置地域ではゼロも

 裁判所の支部管内に常駐の弁護士が皆無(ゼロ)か1人(ワン)しかいない、いわゆる「ゼロワン地域」だった大津地裁長浜支部の管内に、藪下貴幸弁 護士(36)が開業して1年が過ぎた。2月には小山英則弁護士(32)も長浜市内に事務所を構え、県内のゼロワン地域は解消された。しかし住民が法律の専 門家に容易にアクセスできる環境が県内全域で整備されたとは言い難い。裁判員制度の実施で新たな課題も生まれる中、今後の弁護士偏在・過疎対策について取 材した。

◇裁判員制度導入で負担増 役割分担など工夫を

 「法律上の問題や悩みを抱えて苦しんでいる人の多さを実感した」。藪下弁護士はこの1年をこう振り返る。受任する事件で一番多いのが債務整理に関 する相談。特に非正規雇用者の解雇が相次いだ昨年秋以降、借金が返済できず、多重債務に陥った人からの相談が急増した。「今まで誰にも言えなかったが、長 浜に(事務所が)できたから来た」と打ち明ける依頼者もいるといい、藪下弁護士は「法的アクセスの拡充の必要性を強く感じた」と話す。

 日弁連は、弁護士偏在を解消するため、地方での活躍を志す弁護士に開業資金などを援助する「特別定着支援制度」を導入。藪下弁護士と同様に、同制 度を利用して開業した小山弁護士は「県内で育ったこともあり、慣れ親しんだ土地で弁護士が足りていない現状を知り、役に立ちたいと考えた」と語る。

 小山弁護士の開業で地裁支部単位の「ゼロワン」問題は解消された。だが藪下弁護士は「法的アクセスが難しい人々は依然として存在する。『長浜に弁護士が増えたから』と言って終わってはいけない」と指摘する。

 滋賀弁護士会の登録弁護士(13日現在、92人)の約9割が大津市と草津市、彦根市の都市部に集中しており、自治体単位では弁護士がゼロの地域も ある。また、簡易裁判所がある県内6市のうち高島と東近江の両市には弁護士がいない。平井建志・同弁護士会長は「市民の法的アクセスを考慮すれば、簡裁が 設置されている地域に弁護士がいないのは問題だ」と話す。一方で「経営的に成り立つのか考えると、自主的に開業を考える人がいるかどうか非常に難しいとこ ろ」と悩ましげでもある。

 裁判員制度の導入による弁護士の負担増の問題もある。裁判員裁判は基本的に各地裁の本庁で開かれ、審理の迅速化と裁判員の負担を軽減するため、連 日開廷による集中審理が原則だ。被告との接見や公判前の打ち合わせがあることを考えると、藪下弁護士のように県庁所在地から遠い地域で勤務する弁護士の負 担は軽くない。藪下弁護士は「私だけに限ったことではないが、裁判員裁判の事件と別の担当事件との調整の仕方も考えていかなければ」と話す。

 そこで、裁判員裁判を抱える弁護士の他の事件に他の弁護士が協力することや、必要な場合は、裁判員裁判に複数の国選弁護人選任を積極的に求めてい くことなどが議論されている。日弁連の裁判員制度実施本部で副本部長を務める江藤洋一弁護士=第一東京弁護士会=は「複数選任が認められるかどうかは裁判 所の判断に委ねられるが、日弁連としては、要件を満たす事件では弁護士のリレー選任や複数選任を必ず請求していく。遠方から来る弁護士の負担を軽減するた めに役割分担に努めるなど、各弁護団にも創意工夫が求められることになる」と話している。

2009年7月28日火曜日

弁護士の増員計画は、地方の弁護士過疎を解消するためとされてますけど、どうなんですかね?
だって、過疎過疎って言いながらも弁護士の就職難とも言われているわけでしょ。
ってことは、増やしたからって地方の過疎が解消されるわけじゃないような・・・
今いる人たちを偏在なく分配できたらその方がいいでしょうに。

◆【社説】法科大学院 少数精鋭で質の高い教育を(2009年7月26日 読売新聞)

 信頼される司法制度を構築するには、有能な裁判官、検察官、弁護士の養成が必要だ。その養成機関としての役割を担えない一部の法科大学院の淘汰(とうた)は避けられまい。
 今春、法科大学院に入った学生が対象だった2009年度入試の志願者数は、前年度より25%減少し、初めて3万人を割った。競争倍率は、74校のうち42校で2倍未満だった。定員30人のところ、入学者が5人の大学院もあった。
 10年度入試が間もなく本格化するが、志願者数の低迷は続くとみられる。司法制度改革の柱として04年に誕生した法科大学院は早くも転換期にあるといえよう。
 法科大学院の修了者には司法試験の受験資格が与えられる。その合格率は当初、7~8割に達するとの見通しだった。
 だが、実際の合格率は振るわず、昨年は33%だった。法科大学院に入っても法曹への道が開かれない現状が、志願者減につながっていることは間違いないだろう。
 法科大学院には、司法試験の受験指導に偏らず、法理論や実務面で、法律家としての基礎を身に着けさせることが望まれている。
 しかし、質の高い志願者が集まらなければ、大学院は能力的に劣る学生を受け入れざるを得ない。学生は十分な力を身に着けられないまま司法試験に臨み、不合格となる。まさに悪循環である。
 中央教育審議会は、入試の倍率が2倍未満の法科大学院に対し、定員を減らすよう求めている。これまでに約50校が定員削減を決めたのは、学生の質の確保の観点から、当然のことといえる。
 悪循環のそもそもの原因は、74の大学院が乱立していることにある。今後、実績を残せない大学院が敬遠される傾向は、さらに進むだろう。その結果、経営が悪化し、淘汰されるケースが出てくるのもやむを得まい。
 大学院同士の統合や再編も積極的に進めるべきだ。
 政府は、昨年は2000人余だった司法試験の合格者を、10年には3000人に増やす方針だ。都市部に集中する弁護士の偏在解消などのため、この増員計画は堅持していかねばならない。
 その際、合格者の質の低下をどう抑えるかが課題である。各大学院が、少数精鋭のきめ細かい教育を実践することが求められる。
 11年度からは、法科大学院を経なくても司法試験を受験できる予備試験が始まる。この受験者が多くなれば、法科大学院は存在意義が問われることになる。

2009年7月27日月曜日

過疎の問題

田舎の人口を増やす必要はないとしていますが、それは年齢がバランスよくいる場合じゃないでしょうか。

少ない人数で毎年年齢が高くなっていくっていうのは問題ですよ。

いくら情報システム等を駆使しても人が行わなくてはいけないものや、人がやるから意味のあるものってありますよね。

田舎ツーリズム、、、そうなんだろう。

◆「田舎ツーリズムが基本に」 長野で全国過疎問題シンポ(7月8日 産経ニュース)

 「全国過疎問題シンポジウム2009inながの」(総務省など主催)が8日、長野県木曽町などで2日間の日程で始まった。開会式で、全国過疎地域自立促進連盟会長の村井仁長野県知事は「洪水などの自然災害の抑止といった過疎地域の持つ重要性や、過疎対策の必要性を発信したい」と呼びかけた。

 過疎地域を財政支援する特別措置法が来年3月末で失効することを踏まえ、「時代に対応した新たな過疎対策」をテーマに設定。行政関係者ら約700人が参加した。基調講演では総務省過疎問題懇談会座長の宮口●(=にんべんに同)廸早大教授が「(過疎地域は)人口を増やそうと考える必要はない」と指摘。都市の人間が農村での生活を体験する「田舎ツーリズム」がこれからの基本になるとの考えを示した。

 討議では高知県大豊町の岩崎憲郎町長が、IP電話などを使った高齢者の見守り事業について紹介するなどした。

ブラックリストに載ってしまったらどんな問題があるのか、どうしたら載ってしまうのか、こういったこと、知ってるようできちんと理解していないですよね。

疑問に思ったら調べてみては。

2009年7月21日火曜日

偏在を助長?

法科大学院の2010年度入試募集人数の削減率は地方に行くほど大きくなっているようです。
弁護士の偏在を助長しかねない状態ということで、問題になってます・・・
都市部に機能が集中してしまうことはたびたび問題になっていますが、なかなか解消されませんねぇ~

◆募集削減840人超=法曹の卵、東京偏在進む-法科大学院10年度入試
(2009年7月20日 時事通信)

 志願者減少が続く法科大学院で、2010年度入試の募集人数が09年度より840人以上減り、4900人程度になることが19日、時事通信社の調査で分かった。地方の小規模校で高い削減率が目立ち、大学院のある都道府県別に募集人数をみると、24校が集まる東京が全体の5割近くまで拡大。弁護士の偏在を助長しないか懸念される。
 調査は6月末~7月初めに実施。募集人数を「未定」と答えた3校のうち、神戸大、熊本大については法科大学院協会が3月時点の検討状況を聞いたアンケートから引用した。
 その結果、全74校(09年度入学定員は計5765人)のうち53校が計844人の削減を予定。削減率では、定員40人から18人とする信州大の55%が最大。龍谷大(09年度60人)、鹿児島大(同30人)50%、新潟大、神戸学院大(いずれも同60人)が42%で続く。一方、中央大、早稲田大(いずれも同300人)、慶応大(同260人)など都内の10校を含む20校が縮小を見送る。
 大学院の所在地別に募集人数をみると、東京都が09年度比3ポイント増の49%となり、全国で割合、伸び幅とも最大となった(未定の首都大学東京は09年度と同数で計算)。次いで京都府が微減の10%、大阪府がほぼ横ばいの7%だった。

交通事故での後遺症など、弁護士に依頼するとかなりの損害額を請求できるみたいですよ!【交通事故被害者救済サイト】泣き寝入りせず、正当な金額を支払ってもらうべきですよね。

2009年7月14日火曜日

判事がコメント

法曹資格者の増員に対して判事が厳しい指摘をしてます。
弁護士なのに法律用語を十分に理解できていない人もいるという。
年間2000人を超える司法試験合格者が出ている裏ではこんな弊害があったのですね。
少ないことも問題ですが、増えすぎも問題。

◆「弁護士増で質低下」札幌高裁判事が同窓会HPで指摘
(2009年7月11日 MSN産経ニュース)

 札幌高裁民事部の末永進部総括判事(63)が、出身高校の同窓会ホームページへの投稿で「法曹資格者を毎年3千人程度に増員することは問題。弁護士の増加は良いことだけではない。弁護士の質の低下傾向がはっきりとうかがえる」と指摘していたことが11日、分かった。
 法曹人口については、政府が司法制度改革の一環として平成14年、司法試験合格者を10年ごろに年3千人まで増やす計画を閣議決定。しかし質の低下などを懸念する声が相次ぎ、日弁連は増員のペースダウンを求めている。現職判事が司法制度をめぐり、半ば公然と批判するのは異例。
 末永判事は法律用語を正確に理解していない弁護士がいると指摘。裁判に時間がかかる一番の要因を、弁護士らの当事者が「十分に事実関係を調査せず、主張すべきことを主張しないことにある」としている。

2009年6月26日金曜日

お助け裁判官!

弁護士過疎の話題ではないんですが・・・
地方と都心部では数が違いますから、裁判員裁判になると裁判官は一つの裁判に時間をとられてしましうと困るんです。
だから裁判官を助っ人として地方の裁判所に送りこむそうです。

裁判員裁判は審理の期間を短くしようとしていますが、重大事件や悩む事件もありますよね。

◆地裁に“助っ人”裁判官派遣へ 重大事件時に他の審理担当
(2009年6月16日 中日新聞・東京新聞)

 和歌山の毒カレー事件や秋田の連続児童殺害事件のような特に重大な事件が規模の小さい地方裁判所の管内で発生して裁判員裁判の公判日程が長引くことが予想される場合、最高裁は、地裁が抱える他の事件の裁判が滞らないよう東京高裁の裁判官を派遣して担当させることを決めた。
 裁判員裁判は原則として連日開かれ、地裁の担当裁判官はその審理に集中することになる。裁判官の少ない地裁ではその間、他の事件の審理に手が回らなくなる懸念がある。
 最高裁は、応援要員として東京高裁に5人の裁判官をすでに配置。2週間以上かかる見込みの裁判員裁判が入った小規模地裁に対し、必要に応じて原則1人ずつを派遣する構えだ。
 応援裁判官は、裁判員裁判の対象でなく、単独で審理できる覚せい剤事件や窃盗事件、恐喝事件などを担当する。
 最高裁によると、昨年に判決が出た裁判員裁判に相当する事件で、事前に争点や証拠を絞る公判前整理手続きが行われた1788件のうち、公判日数が11日以上かかったのは2%で42件だった。平日に連日開廷すると2週間以上かかるケースだ。
 実際には裁判員の負担を考慮してもっと公判日数が減らされると見込まれるが、和歌山毒カレー事件や秋田連続児童殺害事件のように極めて重大な事件では2週間ほどかかる可能性がある。最高裁は応援裁判官の派遣期間を1~2週間程度と想定している。
 最高裁は「地裁ごとに態勢を整えてはいるが、業務を円滑に進めるために万全の備えで臨む」としている。

話が変わりますが、みなさんのまわりにはブラックリストに入っている人がいますか?
ブラックリストに入っているかどうかって自分で分かるんですかね?通知がくるとか。
なぞが多いブラックリスト・・・

2009年5月24日日曜日

離島の法律相談会は好評

ニーズがあるのならば今後、ビジネスとして発展していく可能性がありますかね。
ただ、今はボランティアという形で活動していますから、それをどうやってビジネスにつなげていくかが課題でしょうね。
ずーっとボランティアで行う事は難しいでしょうから。国や行政の補助があれば別ですが。

◆離島に無料法律相談〝出張〟──大阪の弁護士奮闘
(2009年5月15日 日経ネット関西版)

 弁護士のいない離島にも法的サービスを届けようと、大阪の弁護士有志がボランティアで法律相談に取り組んでいる。司法改革の一環で法律事務所の開設支援は進むが、事務所を維持できるほどの需要がないとみられる離島にまで行き届かないのが実情。鹿児島・奄美諸島での相談が盛況だったことを受け、弁護士有志は巡回場所を増やすとともに他の離島へのサービス拡大も検討している。
 きっかけは2007年6月に大阪弁護士会所属の弁護士仲間の勉強会の旅行で、メンバーの得本嘉三弁護士の故郷、鹿児島県の喜界島(喜界町)を訪れたこと。トラブルを抱えて弁護士に相談したくても、奄美大島から400キロ近く離れた鹿児島まで行かなければならない。同町幹部から「弁護士を招く予算もない」と窮状を聞き、手弁当の法律相談が浮上した。
 早速、その年の10月、弁護士5人が同島で無料法律相談と消費者被害に関する講演を開催。相続や土地を巡るトラブルなどの相談が持ち込まれ、延べ90人を超える住民が集まった。「十分広報できなかったにもかかわらず、日ごろ機会がないためか、多くの人が来て驚いた」(同町住民課)という。
 翌08年には、6月に同じ奄美諸島の徳之島の伊仙町で、10月には再び喜界島で、法律相談と講演を実施。それぞれ30件以上の相談があった。
 同年6月に不動産を巡るトラブルを相談した徳之島の自営業の女性(60)は「弁護士が島にいないし縁もない。泣き寝入りかと思っていたが解決できた」と喜ぶ。「ボランティアでやってくれて島民も助かる」とも。
 伊仙町での法律相談を知った島内の他町から「うちでもやってほしい」と要望があり、今年7月には徳之島にある3つの町で行うことに。「ニーズがあるので毎年来てもらえるとありがたい」(伊仙町企画課)と島側の期待は大きい。
 弁護士側も「離島の多くは法的サービスから取り残されており、ほかの離島にも活動を広げていきたい」(メンバーの大川哲次弁護士)としているが、課題は弁護士の確保。前回は3人しか参加できず、集まった住民の相談を時間内に終えるのがやっと。7月は8人で臨む予定だが、活動を続け、さらに広げるためにも「多くの弁護士に賛同してほしい」と呼び掛けている。

2009年5月20日水曜日

弁護士過疎に一役買います!

弁護士の過疎地域の問題は今日明日で解決できるような簡単な問題ではないですね。
いないから置けばいいというものでもなく、継続的に法的な相談を受け付けることのできるシステムというものが必要ですから。
若手の弁護士の中にも過疎地域に勤務を希望する人がいるということを生かして、
今後弁護士過疎、偏在が解消されていくといいですね!

◆【神奈川】弁護士の偏在なくそう、都市型公設事務所設置へ/横浜弁護士会
(2009年5月16日 カナロコ)

 弁護士の過疎・偏在をなくそうと、横浜弁護士会(岡部光平会長)は十五日、県内初の
都市型公設事務所を設置する方針を固めた。今年九月中に横浜市中区の横浜地裁近くでの
開設を目指し、準備を進めている。
 横浜弁護士会公設事務所支援委員会によると、同会が設置する都市型公設事務所は人材
養成を主目的とし、五~六人規模を想定。弁護士過疎地の公設事務所などでの実務経験の
ある弁護士が育成役となり、過疎地勤務を希望する新人弁護士を受け入れ、養成する。
 横浜弁護士会の会員は千二十五人(四月一日現在)に上っており、全国でも東京、大阪、
愛知に次ぐ大規模弁護士会。
 これまで、宮崎、高知、山形県などの過疎地型公設事務所に同会の弁護士が赴任してき
たが、「地方で得た経験を他の会員に伝える場がない」「地方の過疎解消を自然増のみに
頼ることは妥当ではない」などの意見が若手会員から出されたため、弁護士会として全国
的な過疎地解消に一役買うことを決めた。今年二月の臨時総会で「公設事務所設置、運営
の支援等に関する決議」が可決された。
 過疎地の公設事務所に弁護士が赴任した場合、数年後に戻る場所がなくなってしまうと
いう問題があったが、新設する都市型公設事務所は、赴任先から戻ってきた弁護士を育成
役として迎え、働きながら新たな勤務先を探すことで問題解消を図る。
 また、公益的事件や収入に必ずしも結びつかない非採算事件についても積極的に受任し
ていく方針で、同委員会の北田幸三委員長は「敷居の低い、気軽に相談できる弁護士事務
所になれば」と話している。

2009年5月19日火曜日

地方は何かと過疎に悩まされますが、明るいニュース☆

医師不足、若者不足、人手不足、、、に隠れていたのが弁護士不足

日々の生活に必要不可欠というわけではないが、
身近にいて相談に乗ってもらいたい人は結構いるはずだよね。

まだまだ若い先生だからこそ周りの期待も大きいはず!
地域と一緒に成長できるいいチャンスでもありますね。
頑張ってほしいなぁ

◆久慈地方に待望の弁護士 空白地域が解消(2009年1月27日 岩手日報)

 4月に開設される久慈ひまわり基金法律事務所の所長に、第二東京弁護士会の峯田幹大(みきひろ)弁護士(27)が決まった。これまで空白地域だった久慈地方にとって待望の弁護士着任。峯田弁護士は23日、久慈市役所を訪れ「ここにある法律問題に精いっぱい取り組みたい」と抱負を述べた。
 峯田弁護士は同日、岩手弁護士会の石川哲会長とともに山内隆文市長らにあいさつ。昨年夏に一度、同市を訪れ「思ったより大きな街で、すごく遠いなあと実感した。盛岡、八戸とも離れ、弁護士へのアクセスは大変だったろう」と印象を語った。
 司法修習生当時から「経験が浅くても地域に役立てる」と弁護士過疎地域での活動を希望し、久慈市勤務に手を挙げた。任期は3年。今後、市街地に事務所を構える。
 峯田弁護士は愛知県小坂井町出身。立命館大法科大学院を修了し、2007年12月に弁護士登録。現在、東京の紀尾井町法律事務所に勤務し、民事、刑事両面の訴訟を担当している。

2009年4月11日土曜日

市民後見人育成へ

後見人ってとくに資格が必要なわけではないんですね。
ただ、だれでもよくても信頼できる人にお願いしたいですよね。
弁護士だから、司法書士だから良い人だとは言い切れませんが、少なくともそういった肩書を持っている人の方が適格なアドバイスをしてくれそうですし、任せられそうですよね。
それにしても、地方には弁護士自体が少ないんだから、こういった市民後見人育成は必要不可欠でしょうね。

◆「後見人」養成広がる 利用者増え「不足」の危機(3月30日 産経ニュース)

 ■NPOや大学、一般市民を対象に

 認知症や知的障害などによって判断力が不十分になった人の財産を管理したり、生活支援を行ったりする成年後見制度の担い手として、親族や専門家以外の一般市民を「市民後見人」として育成し、活用する動きが広がっている。自治体だけでなく、NPO法人、大学も関心を寄せる。背景には、利用者の増加に伴い、後見業務にあたる人が将来的に足りなくなるという危機感がある。(森本昌彦)

 ■3割が親族以外

 「成年後見制度の利用者は増えており、今のままでは受け皿に限界がある。市民後見人を養成していく必要がある」

 司法書士でつくる社団法人「成年後見センター・リーガルサポート」(東京都新宿区) の専務理事、松井秀樹さん(50)は、こう話す。最高裁がまとめた「成年後見関係事件の概況」(平成19年4月~20年3月)によると、19年度の成年後 見関係事件(後見開始、保佐開始など)の申し立て件数は2万4988件で、前年に比べ減ったものの、新制度が始まった12年度の9007件と比較すると2 倍以上になる。

 後見人や保佐人らになる人は親族が多い。ただ、その割合は18年度の約83%から19年度には約72%に減少。残り28%を弁護士、司法書士、社会福祉士らが担当し、こちらの割合は増加傾向にある。

 ■被害防止と社会貢献

  後見人らの約3割を親族以外が担うという現状から、松井さんは「国際的には人口の1%が制度を利用するといわれている。日本の場合は約120万人。その3 割(約36万人)を親族以外が受け持つことになる。弁護士や司法書士ら専門職だけでは数的にとても対応できない」と説明する。

 こうした事情から養成が進む市民後見人。同サポートが20年に全都道府県の50支部(北海道は4支部)にアンケートを行ったところ、13支部の管内で自治体などが取り組んでいる。

 その一つである神奈川県横須賀市では19年度から、市民7人を市民後見人として育成。今年4、5月には、後見などの業務を始める予定だ。同市健康福祉部長寿社会課の三守進さん(49)は「認知症のお年寄りには、財産が狙われるなど危険が多く存在する。市民後見人が活動することで被害を未然に防ぐとともに、社会貢献の意識を普及したい」と話す。家庭の事情などで市民後見人が途中で辞める事態も想定し、後進の育成も進めている。

 ■継続的な支援を

 東京都品川区では、定年退職者や主婦らでつくるNPO法人「市民後見人の会」が活動を進める。会として2件の後見を担当するほか、市民後見人を養成する講座を開いている。理事の古賀忠壹(ただいち)さん(65)は「認知症になっても安心して暮らせる社会を目指したい」と目的を話す。

 大学も関心を寄せる。東大、筑波大が共同で3月から、市民後見人の 養成講座を始めた。19年度から、制度の概要などを教える一般市民と学生向けの講座を開いている明治学院大は21年度、新たに3講座を追加。同大法学部法 律学科の今尾真主任教授は「制度について知らない人もまだ多く、活用は十分進んでいるとはいえない。講座を通じて制度の周知徹底を進めて活性化を図り、将 来的には市民後見人の育成も視野に入れている」と話す。

 動き出した市民後見人。今後、円滑に広げるため、松井さんは「養成するだけでなく、後見人に選任された後も専門家が協力するなど継続的な支援が必要だ」と指摘している。

2009年3月7日土曜日

過疎じゃない!?

弁護士過疎が問題とされ、司法試験の合格者数を増加させる予定の政府だが、地方からは需要がないとの声。
仕事の量に関しては今後横ばいか減少との見方ってことは、、、やっぱりいらないんじゃ。
医師のように絶対必要で過疎ならそれは早急に対応しなくてはいけない問題ですが、弁護士はいなくてもいいわけじゃないけど、そんなに急ぐ必要もないから、検討し直してもいいのでは。

◆追跡やまがた:県弁護士会、司法試験合格者削減で決議 弁護士の需要増ない/山形
(2009年3月1日 毎日新聞)

 「合格者3000人は多すぎる。当面、1500人程度にとどめるべきだ」。県弁護士会は27日の定例総会で、司法試験の合格者削減を求める決議を国に提出することを決めた。国の司法制度改革推進計画では、地方の弁護士過疎問題の解消も目的の一つに、10年までに、合格者を年間約3000人に増やす計画だ。しかし、典型的な弁護士過疎地域の山形県の弁護士会が、合格者増に疑問を示した。

 ◇「弁護士の需要増ない」 過疎地から疑問の声
 「県内の弁護士需要は増えていない」。県弁護士会の五十嵐幸弘会長はそう説明する。
 現在、県内の弁護士は70人。合格者増を受け、6年前の52人から急増した。県弁護士会は02年10月、容疑者国選弁護への対応などを考慮し、県内の適正な弁護士数は約80人として、12年度で達成するという目標を示した。しかし、近年の増加率から12年度時点では80人を大幅に超える可能性が高いという。
 一方、同会は県内の弁護士需要を「将来は横ばいか、減る」と分析する。現在急増している消費者金融業者への過払い金返還請求は、07年ごろからグレーゾーン金利で貸し付ける業者が減った結果、今後数年で激減するとみられるからだ。

 県内の事務所も採用には消極的だ。
 同会が実施した採用アンケートによると、「新たに弁護士を採用する」と答えた事務所は少なく、09年度の採用予定はわずか2人。「採用するだけの仕事がない」と答える事務所が多い。88年以降、県内は人口が減り続けている。東京の大企業のように、専属の弁護士を雇う企業もゼロ。
 合格者増で弁護士の質の低下も懸念している。新司法試験合格者の司法修習の卒業試験の落第率は、08年度は全体の6・1%。98年度の0・7%から大幅に増えた。
 首都圏では一層、弁護士の就職難は厳しい。「合格者を増やすことで、地方にも弁護士が行き渡るだろう」とする声もあるが、4月から会長を務める半田稔弁護士は「都会からはじき出された弁護士を過疎地域の市民が歓迎するだろうか」と懸念する。

==============
 ◇県内弁護士数と事件数の推移◇
 年 弁護士数 民事件数 刑事件数
02  52     3020   808
03  52     3464   771
04  54     2942   729
05  60     2741   670
06  64     3085   601
07  65     3210   592

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特定調停をすることで金利の見直しが出来るかもしれません。
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2009年2月19日木曜日

頼りにならないよ

弁護士の都心部集中は地方の過疎に繋がっているんですよね。
地方の人も電話相談で弁護士さんと話をすることができますが、やはり深刻な内容の話をするのに電話では・・・と思う人も多いはず。特に高齢の方は顔を見ながらゆっくり説明していかないといけないでしょうね。
弁護士さんたちも地方の過疎に対応しようと活動をしていますが、まだまだ改善されたとは言いにくい状況ですね。今後も活動が必要。

◆弁護士さん、8カ月でまたゼロに 鹿児島・加治木(2009年2月13日 朝日新聞)

 鹿児島地裁の加治木支部管内で今年1月、常駐する弁護士がいなくなり、弁護士の「ゼロ地域」が再び発生した。「ゼロ地域」は弁護士会などの努力で昨年6月にいったん解消していた。
 支部のある鹿児島県加治木町は鹿児島市からJRで約30分と近く、弁護士法人の支所が一つある。日本弁護士連合会によると、支所に常駐していた弁護士が同市内で独立開業し、支部管内から離れたのが原因。この法人は「市内の事務所にほぼ常勤の別の弁護士が1人おり、すぐに困ることはないが、事件数も多いので新たに採用を考えている」と話す。
 地方の「弁護士過疎」が問題となったことから、日弁連や日本司法支援センター(法テラス)は全国で弁護士が常駐する事務所の設置を進めてきた。日弁連によると、93年7月に50カ所あった「ゼロ地域」は昨年6月に解消。常駐弁護士が1人しかいない「ワン地域」は今月2日現在で14カ所残るものの、うち4カ所には弁護士法人の支所があり、非常駐の弁護士もいる。
 日弁連は「全体として『ゼロワン地域』は解消に向かっているが、高齢の弁護士が1人しかいない場所では今後も発生するかもしれない」と心配している。

債務関係で弁護士に相談する人も増えていると思います。
特定調停の場合、取り立てがすぐに止まるわけではないんですね。弁護士に入ってもらった方が安心です。

2009年2月2日月曜日

弁護士倍増!

鳥取県の弁護士会が10年以内に県内の弁護士の数を倍増させると宣言し、
見事8年で宣言を達成したそうです!

地方では弁護士過疎のため相談しても1か月待たされるということがあったそう。
都内の司法修習生に対し、地道に地方の過疎の窮状を訴えたことが実を結んだようで、
同じような問題を抱えている地方にはよい見本になるのでは・・・?

◆【鳥取】弁護士倍増 8年で達成 県内49人 新人に窮状訴え実る
(2009年1月31日 読売新聞)

 県弁護士会(大田原俊輔会長)は30日、県内の弁護士が49人になり、24人しかい
なかった2000年に、10年以内に弁護士人口を倍増させるとした宣言を達成したと発
表した。
 昨年12月に新たに3人が加わり、49人となった。地域別の内訳は鳥取市21人、倉
吉市8人、米子市20人。同会は年1回、東京都内で司法修習生を対象に説明会を開き、
弁護士らが、弁護士過疎の窮状を訴えてきた。宣言を出した当時は、弁護士に相談を依頼
しても約1か月待たされることがあったが、現在は2日~1週間に短縮されたという。
 大田原会長は「弁護士が増えることで、多種多様な相談や5月に始まる裁判員制度にも
対応できる。相談者の希望にあった弁護士を見つけられるように、県弁護士会のホームペ
ージを活用して広報活動を充実させたい」と話している。

2009年1月28日水曜日

地域に根差した教育を

法科大学院の設置数はかなり多いですよね。 統廃合は必要不可欠だと思います。 が、都心の大学院ばかりが残るというような状況は避けたいですね。 法科大学院の目的の一つである地域に根差した教育というものを続けていってもらいたいです。

◆「法科大学院の設置数削減を」 日弁連が提言(2009年1月22日 日本経済新聞)

 日本弁護士連合会(日弁連)は21日、法科大学院が質の高い法曹(裁判官、検察官、弁護士)を養成するため、「統合や廃止を含めた適切な措置を主体的判断で講じるべきだ」とする提言を発表した。入学定員については、現行の5800人を4000人程度まで削減する必要性を訴えた。
 日弁連は同日までに、提言を文部科学省や法務省、最高裁などに提出した。 法科大学院は現在、全国に74校ある。日弁連は提言で、一部は質、量ともに十分な専任教員を確保できていないうえ、一定の質を備えた学生を集められていないと指摘。質の高い教育を維持できない場合、「他校との授業の共同実施や統合、学生の募集を停止して大学院を廃止する措置を主体的判断で講じる必要がある」などとした。

法科大学院の統廃合

法科大学院の設置数はかなり多いですよね。
統廃合は必要不可欠だと思います。
が、都心の大学院ばかりが残るというような状況は避けたいですね。
法科大学院の目的の一つである地域に根差した教育というものを続けていってもらいたいです。

◆「法科大学院の設置数削減を」 日弁連が提言(2009年1月22日 日本経済新聞)

 日本弁護士連合会(日弁連)は21日、法科大学院が質の高い法曹(裁判官、検察官、弁護士)を養成するため、「統合や廃止を含めた適切な措置を主体的判断で講じるべきだ」とする提言を発表した。入学定員については、現行の5800人を4000人程度まで削減する必要性を訴えた。
 日弁連は同日までに、提言を文部科学省や法務省、最高裁などに提出した。 法科大学院は現在、全国に74校ある。日弁連は提言で、一部は質、量ともに十分な専任教員を確保できていないうえ、一定の質を備えた学生を集められていないと指摘。質の高い教育を維持できない場合、「他校との授業の共同実施や統合、学生の募集を停止して大学院を廃止する措置を主体的判断で講じる必要がある」などとした。

2009年1月26日月曜日

女性弁護士の数

他国に比べて、日本は女性弁護士の過疎ですね。
フランス、イギリスの約半数が女性というのは驚きです。
これから、結婚後の環境を整備して女性が働きやすい環境になるといいですね。
女性は女性の弁護士さんの方が安心できそうですから。

◆女性弁護士比、14%どまり 子育て支援など遅れも(2009年1月26日 朝日新聞)

---------------------
日(08年) 14.4%
米(07年) 30.1%
英(07年) 42.2%
独(06年) 29.3%
仏(06年) 48.7%
韓(07年) 10.7%
---------------------
08年版「弁護士白書」から

 司法制度改革で弁護士の数が増え続けるなか、女性弁護士の割合は伸び悩んでいる。08年3月末で、弁護士約2万5千人のうち3599人。全体の14%にとどまり、欧米には遠く及ばない。女性弁護士を支える弁護士会の取り組みも遅れ気味。男女平等を尊重する意識はどの職業にも負けないはずだが、自分の足元にまではなかなか目が届かないようだ。
 日本弁護士連合会は08年版「弁護士白書」で、女性弁護士の歩みを特集した。戦後を振り返ると、1950年では全体約5800人に対し6人。割合はわずか0.1%だった。66年に100人を超え、96年に1千人を突破。08年は00年から倍以上に増えたが、それでも比率で見れば49%のフランス、30%の米国など欧米との差は歴然だ。
 日弁連「両性の平等に関する委員会」副委員長の菅沼友子弁護士は「もともと資格を生かした仕事なので、男女差別はないという建前が幅をきかせ、弁護士会の取り組みも遅れていた」と話す。実際、産休や育休の制度が整う企業内の弁護士では、女性の割合が4割に達している。
 「仕事の自由度が高い半面、妊娠や出産、育児も自己責任とされてきた。子育ての間、収入は減るのに補償がないので、弁護士会費を払えず、登録を抹消する人も多かった」と菅沼弁護士。日弁連では07年12月、ようやく出産前後の女性弁護士の会費を免除する制度ができた。
 日弁連の「男女共同参画推進基本計画」ができたのは、政府の基本計画から約7年遅れの昨年3月。女性のいない委員会をゼロにするなどの目標に取り組んでいる。
     ◇
 ■女性弁護士の誕生 1893(明治26)年に施行された最初の弁護士法では「弁護士タラムト欲スル者ハ……男子タルコト」とあり、女性は弁護士になれなかった。1929(昭和4)年、明治大に専門部女子部(法科)が創立され、大学法学部への道が開かれた。33年の弁護士法改正でようやく性別要件が削除され、40年に最初の女性弁護士3人が誕生した。


2009年1月9日金曜日

過疎地域にテレビ会議システム導入へ

高品質のテレビ会議システム「ワープビジョン」を弁護士過疎の地域に導入し活用され始めている。
地方には弁護士が一人しかいない地域や全くいない地域通称”弁護士ゼロ・ワン地域”というのがあり、
気軽に相談できないことが問題とされている。

このシステムを導入することで、地域住民が遠くへ足を運ばなくても、また弁護士が出向かなくても相談ができるので好評だそうで。
ただ、本当なら地域に根付いた弁護士がいて、相談に乗ってもらえるというのが一番いいんでしょうね。

◆弁護士過疎地域で活用され始めた「ワープビジョン」テレビ会議システム:NTTレゾナント
(2009年1月6日 月刊ビジネスコミュニケーション)

概要
NTTレゾナントでは、高品質テレビ会議システム「ワープビジョン」を、弁護士会等の“士業”からの強いニーズを受けて全国への導入を進めている。既に、全国すべての弁護士会ビルに導入が完了している。特に現在、“弁護士ゼロ・ワン地域”と呼ばれる司法過疎地域の個人事務所での利用が進んでいることを受け、今回は宮崎県に複数事務所を構える「弁護士法人 永楽町法律事務所」様のお客様の声をレポートする。

導入の背景・課題
永楽町法律事務所様は、宮崎県内の司法過疎地域への事務所展開を積極的に実施している。当初、宮崎市内のみ事務所を開設していたが、約1年前に日南市内に事務所、続けて今年は都城市内に事務所開設を行い、司法過疎解消へ大きく貢献している。そうした中、事務所代表の真早流弁護士は、「車で1時間以上かかるため、電話以外で密な連絡を取る手段はないか。」という大きな課題を持っていた。そこに、パソコンで安価かつ簡単にテレビ会議を行える「ワープビジョン」を知り、導入を決めた。

活用シーン・メリット
現在、2つのシーンで積極的に「ワープビジョン」を活用しており、その事例を紹介する。
(1)テレビ会議朝礼
宮崎・日南・都城の3事務所を毎朝9時より「ワープビジョン」で接続し、各弁護士、職員のスケジュール調整、案件の共有をFace to Faceで行っている。あわせて、同一画面にスケジュールソフトを表示することにより、打合せの効率化を実現している。真早流弁護士は、「離れた事務所間の人間関係が密になった」、「毎日顔を合わせることで、弁護士、職員の健康状態も把握でき、安心して事務所運営ができるようになった」等のメリットを挙げている。
(2)テレビ電話法律相談
複数の弁護士が在籍する中で、案件の担当弁護士が別事務所に出張中にクライアントが尋ねて来た際に「ワープビジョン」を使い、お客様を待たせることなく、弁護士も移動なしで法律相談を行っている。実際に利用した弁護士は、「映像も鮮明でニュアンスまでよく分かる」と好評だ。

かんたん導入パッケージ」による提供
NTTレゾナントは、「ワープビジョン」を導入するまでにお客様からの問合せが多い、「一式揃え、設定を全て任せて、いくらでできるのか?」をわかりやすくパッケージ化したモデルを弁護士会向けに展開中。具体的には、パッケージにはパソコン+カメラ+集音マイク+現地設定が全て含まれる。また、支払い形態も「買取りモデル」と「月々支払いモデル」の2パターンを用意している。

今後の展開
NTTレゾナントでは、今後「かんたん導入パッケージ」の展開を強化して、弁護士・税理士・司法書士等の“士業”を繋ぐ、テレビ会議システムの展開を進め、わが国の地方における過疎偏在対策に貢献していく予定だ。